日本人間関係学会関西地区会会員各位          

 

平成2186

日本人間関係学会関西地区会

会長  早 坂 三 郎

 

22回関西地区会研究会報告及び第23回関西地区会研究会開催ご案内

 

拝啓 

やっと梅雨明けとなりましたが、会員各位には益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。いつも本地区会の活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて本日は、前回の22回研究会にて永野典詞会員発表の「支援者と支援を受ける者のニーズ認識における『人間関係』の影響要因について−身体障害者福祉施設利用者と施設職員へのインタビュー調査の分析から−」並びに谷川俊治会員発表の「不況時における不動産業界」の発表概要と併せて、今回の釜野鉄平会員の「介護福祉士のコミュニケーションリーダーとしての役割に関する一考察 ―外国人の介護福祉士導入に関するアンケート調査から―」並びに佐々木かなこ会員の「『異文化における人間関係力』―イザベラ・バードを通して―」題する両発表による23回研究会発表概要と要項をお知らせ致します。

向後、残暑というより酷暑になろうかと思われますが、お繰り合わせの上ご参加下さい。

末筆ながら暑さの折柄故、ご自愛のほど偏に願い上げます。                    

敬具

 

 

≪第22回関西地区会研究会報告≫ 

@ 表者:永野典詞会員(中九州短期大学

テーマ:「支援者と支援を受ける者のニーズ認識における『人間関係』の影響要因について−身体障害者福祉施設利用者と施設職員へのインタビュー調査の分析から−」

ニーズについての先行研究から4つの定義を整理・規定した。利用者はニーズを表明しているか。支援者との間のニーズ認識のズレには、両者の人間関係が影響しているのではないか、との研究目的が設定された。

研究1:利用者のニーズ表明に与える影響要因についてのインタビュー調査による分析結果から、人間関係の問題、生活における疎外感・無力感、当事者の問題、外的要因の4因子を利用者自身のニーズ表明への影響因子と分析した。

研究2:支援者がニーズを正しく理解する際の困難性について、コミュニケーション不足・無力感、利用者に対する否定的な感情、福祉制度業務内容に関する不満感の3因子を結果として挙げ、両者の人間関係の認識のズレを指摘している。

わがままとニーズの混同について質問があり、正しい状況の表明というより置かれている情況の反映と捉えること、そのための聴くことに重点を置いたコミュニケーションのあり方について意見が述べられ、多くのニーズの一つにでも対応することにより信頼関係が築かれるのではないか、との考えも提案された。

A発表者:谷川俊治会員(享代クリエイト株式会社)

テーマ:「不況時における不動産業界

マンション業界における用地仕入れから発売までの2〜3年のタイムラグでの経済変動はプロジェクトで織り込んでいる事とは言え、高騰の場合は良いが、本発表では想定以上の下落により値引きをしてでもの成約の低下がもたらす大型在庫となるケースの展開過程を分析した。また、分譲マンション事業計画内訳のモデル数値により解説し、併せて1974年〜2008年までの景気と株価、GDP、平均給与、そして世相とマンション販売量をグラフに示した。加えて、分譲マンション事業計画内訳へのマンション市場による影響を分析した。更に、本発表の問題提起として、企業の上下間・部署間の人間関係を挙げた。

相場の変動により赤字が生じる場合、事業部と営業部に確執が生じる。土地の仕入れと建設により成績向上を画策する事業部。ところが一旦、不況となれば営業部の販売力低下は免れず、休日返上等の対応が求められ、部署間の溝は深まるばかりとなる。何よりも人間関係には信用が不可欠であるが、そこに現代的要因としてメールやパソコン・携帯電話の普及でオフィシャルな会話ができない社員が増え、人間関係が展開できなくなってきている。加えて新たに、「ゆとり教育」を受けてきた新入社員の自己理解と積極性が培われていない状況が見られ始めている。しかし、不況時にこそ人間関係が必要であり、そこで不動産会社に求められるものは物件の魅力性と共に、社員には物件に関する知識・情報と顧客ニーズにフィットする提案と安心感を提供し、顧客及び社内での人間関係を築くことが求められている、との結論を示された。

 

発表と質疑応答の後、新入会員の釜野鉄平さん並びに中川祐志さんの紹介、1034日の文教大学で開催される本学会17回大会への参加の呼びかけ、そして三好エイジング部会長から711日開催の岡崎女子短期大学での「『ポジティブケア』のすすめ−施設と地域を結ぶケアー−」の案内・説明があった。続いて、次回912日(土)16時よりの武庫川女子大学を会場とする釜野鉄平会員と佐々木かなこ会員発表の第23回地区会研究会の案内、そして場所を懇親会会場に移し、更に熱心な討議が続けられた。

 

出席者:伊賀吉郎、大盛幸子、釜野鉄平、栗山昭子、佐々木かなこ、佐藤貴志、島本健二、谷川俊治、寺脇誠一郎、中川祐志、永野典詞、早坂三郎、増田利治、三好明夫、以上14名。

 

 

≪第23回関西地区会研究会のご案内≫

@ 発表者:釜野鉄平(広島福祉専門学校)

テーマ:「介護福祉士のコミュニケーションリーダーとしての役割に関する一考察 

―外国人の介護福祉士導入に関するアンケート調査から―」

わが国における介護実践の場では今後、EPA(経済連携協定)によって国家資格を取得した外国人の介護福祉士が実践の場に加わることで、サービス利用者やその家族、職員間など多側面において人間関係に関して解決すべき課題が生じると考えられる。本研究では、専門家としての介護福祉士が抱える課題を明らかにし、さらに一般の方を対象としたEPA

   関するアンケート調査を行うことで介護福祉士が「コミュニケーションリーダー」としての役割を担うことについての可能性に関する考察を行なう。

 

A発表者:佐々木かなこ(大谷大学)

テーマ:「『異文化における人間関係力』―イザベラ・バードを通して―」

日本人間関係学会の語り旅の趣旨に添い、旅がもたらす意義を今一度考えてみるために、紀行家イザベラ・バード(1831-1904英国人、19世紀の大旅行家)を取り上げ考察する。

彼女は明治11年、47歳で来日し、東北・北海道の各地を巡りながら自然と民衆社会の実相を記録した。それが、“Unbeaten Tracks in Japan”「日本奥地紀行」として1885年に刊行され、当時の人々(文字を持たず、語られなかった民衆の暮らしと歴史)の様子を知る重要な手がかりとなった。特に、そこには異文化から観る日本民族と日本文化の基層を考える視点があり、民俗学的にもその高度な観察眼が重要視されている。

イザベラ・バードが「穀物や果物が豊富で、地上の楽園のごとく、人々は自由な生活を楽しみ東洋の平和郷」と絶賛した「置賜県」周辺のスライドを見ながら、語り旅の果たす役割を考えたい。                              

 以上

 

日  時:912日(土)午後4時〜630

 

研究会会場:武庫川女子大学 

663-8558 西宮市池開町6-46

武庫川女子大学中央キャンパス

       中央図書館棟(C館)10階 C-1007(院演習室)

 

◆日本人間関係学会関西支部会研究会場(武庫川女子大学中央キャンパス)へのアクセス◆

  

※中央キャンパスへは、阪神電車鳴尾駅より国道43号線沿いを東に向かって二つ目の陸橋

をご利用下さい。

大学正門より入り、東に向って直進して左手奥の中央図書館(C)棟です。

エレベータを10階で降り、左手すぐの部屋が研究会会場の-1007です。

直通電話:0798459750FAX兼用、留守録可) 西本 望先生

 

研究会参加費: 無 料           

      

懇親会: 現在交渉中です。

     予約の関係上、参加のご希望について、ご返信ください。

 

《スケジュール》

912日(土)

16:00 開催・挨拶

16:05 発表 @釜野会員

16:50 質疑応答

17:05 休憩

17:15 発表 A佐々木会員

18:00  質疑応答

18:15 今後の計画検討など

18:30 終了

 

           ※此の後の懇親会は未定です。

 

 

尚、出欠については99日(までに別紙 (申込書)にてFAXくかまたはhayasaka@ashiyac.ac.jp宛、メールでご返信下さい

勿論、当日参加も大歓迎です、その場合090−326−88016(早坂)にお電話下さい。 

以上